「被爆地長崎への強行入港絶対反対」「米艦船は出て行け」と怒りの声響く

 報復戦争でアフガニスタン国民を血で染めた米海軍のイージス艦カーティス・ウィルバーが六日朝、被爆地長崎に入港しました。同艦は最新鋭のミサイル駆逐艦で核搭載可能な巡航ミサイル「トマホーク」を装備。県知事や市長がそろって入港回避を求めるなかでの強行入港です。

 朝もやのなか灰色の姿を現した同艦は、大型客船が並ぶなかを民間業者を動員した船に曳航されて松ヶ枝ふ頭に接岸。集まった約百五十人の労働者や市民から「被爆地への強行入港反対」「米艦船は出て行け」と、激しい抗議を受けました。

 長崎県労働組合総連合と(県労連)と県原水協が開いた緊急抗議集会で、日本共産党の中田晋介県議は、「県知事も長崎市長も被爆地長崎への入港に抗議や疑問を表明し、入港回避を求めている中での入港。有事法制をやめさせるたたかいと結び抗議の声を広げよう」と訴えました。

 この日の長崎港は、インド洋で米艦船の軍事行動に参加した日本の護衛艦「さわぎり」や、イージス艦「こんごう」が対岸に並び、観光長崎の明るい港が灰色の軍港のような雰囲気でした。
反対の世論を無視して
米イージス艦長崎入港