長崎県内の小中高生の体力・運動能力は、「全国値を下回る項目が多く、低下傾向にある」…

 長崎県教育委員会は二十三日、昨年四月から六月にかけて実施した県内の小中高生の筋力・柔軟性・持久力などの調査結
果を発表しました。小学校138校、中学校66校、高校38校(うち定時制4校)で上体起こしや前屈、持久走や50b走、立ち幅とび、ボール投げなど八項目を調査集計したもの。

 結果は、全体として持久走で全国値を上回っているものの、他の柔軟性や瞬発力など多くが全国値を下回りました。とりわけ高校生の低下が顕著です。また県内の地域別では、市部での体力低下が目立っています。

 調査のまとめは、走る、跳ぶ、投げるという基礎運動能力の低下傾向が続いていると指摘。県体育保健課の担当者は、「三十年前の親の世代とくらべ、生活環境が変化し、身体を動かす機会が減少している」といいます。
 ある元中学教師は、「受験競争の激化、塾通い、友だちが少なく外で遊べないなど、社会状況の面からも分析が必要では」と話していました。
                         「しんぶん赤旗」5月30日付け
長崎県の小中高生
 体力が全国平均下回る