3.15弾圧74周年、小林多喜二虐殺69周年
 「いま治安維持法を考える」つどいが開かれました
 
 2002年5月11日、西彼杵郡時津町のコミュニティーセンターで、「いま治安維持法を考える」つどいが開かれました。こうしたつどいは、治安維持法国賠同盟長崎県本部と、国民民救援会長崎県本部が共同して1992年から毎年開いているものです。
 つどいの第一部一部は、909年生まれで93歳の田原治雄さん(時津町在住)を囲む懇談会。この中で田原さんは、長崎電鉄の労働者として、労働組合の結成や日本共産党の細胞づくりの活動をしていることが「治安維持法違反」として、当時の警察から弾圧を受けたことを具体的に語りました。「警察の扱いはひどいものでした。5人がかりで145回もなぐられた。殴ったほうがへこたれるぐらい、すごいものでした」などの生々しい話しに、参加者はじっと聞きいっていました。

 第2部では最初に、日本共産党の西村貴恵子県会議員が「小林多喜二の時代といま」と題して講演。
 西村さんは小林多喜二が弾圧され、虐殺されたようすについて文献を引用して紹介しました。そして、小林多喜二が母親に「自分は働いた人が働いた分だけ給料をもらえるようにと、ストライキを応援している。何も悪いことはしてない」と語ったことを示して、「こうした先人たちのたたかいを基礎にして、いまの日本に民主主義が息づき、日本共産党も大きくなってきた」と強調しました。
 
 つづいて県平和委員会事務局長の川尻和夫さん(共産党時津町議)が、いま問題になっている「有事法制」について報告しました。
 川尻参加は有事法制をめざしてきた、アメリカと自民党政治の動きを歴史的にたどりながら、その危険性についてくわしく解明しました。そして、「こうした法案を廃案に追い込むために、いま大きく運動を発展させよう」と呼びかけました。
 
 つどいの参加者は、戦前のような日本にしないために、運動を大きく広げる決意を新たにしていました。