五十五回目の憲法記念日を迎えた三日、長崎市
の県勤労福祉会館で「5・3憲法を考えるつどい」が開かれ、市民ら九十人が参加。原章夫弁護士が「有事法制と憲法」をテーマに講演しました。実行委員会の主催。

 代表委員の横山茂樹弁護士は、「日本の憲法を、次代に生きる世界の憲法に」とあいさつ。

 原氏は、有事法制は憲法にてらし、@平和原則に反する A財産取りあげや苦役の強制など基本
的人権の制限 B首相への権力集中で、国会と地
方自治権を侵害 C米軍の要求に沿った明文改憲を目指すものと四つの問題点を指摘。「国民が権力者に憲法を守らせることができるかが試されている」として、共同と運動の強化を訴えました。

 集いでは、「有事法制の内容を知ったら、必ず国民の反対の声が起こる」と、紙芝居を使って危険を訴える新日本婦人の会の活動や、教育基本法と高校改革問題(県高教組)、医療改悪と憲法(民医連)、有事法制で自治体労働者はどうなるなど、「憲法守れ」の活動が諸団体から報告されました。

 参加者は、「『憲法には戦争協力拒否の権利も含まれる』と聞いてその通りだと思った」などの感想が聞かれました。

 「憲法を蹂躙するあらゆる企てに対し、憲法守れの一点で共同と運動を」と訴えるアピールを採択しました。
憲法を考えるつどい
憲法擁護の共同と運動を