日本共産党

2002年3月5日(火)「しんぶん赤旗」

三井松島じん肺提訴

75人が謝罪と補償を要求

長崎・福岡両地裁


 三井松島産業(本社・福岡市)の池島炭鉱(長崎県外海町、〇一年閉山)、同大島鉱業所(同大島町、一九七〇年閉山)などで長年働いた労働者七十一人と遺族四人が、「じん肺にかかったのは会社が粉じん対策を十分行わなかったことが原因」として四日、同社など四社に対し、「責任を認め、謝罪と補償を行うよう求める」訴えを長崎地方裁判所(原告三十六人)と福岡地方裁判所(同三十九人)でおこしました。

 提訴後の集会で、原告団の井上久男団長は、機械化が進み多量の粉じんが発生するようになっても対策は不十分なままだったと指摘、「昨年末に交渉を求めたが、会社はわずか二行の文書で拒否した。これまで会社のためにがんばったのは何だったのかはっきりさせたい」とのべました。

 原告団と弁護団は、「企業の加害責任は、すでに法的にも社会的にも争う余地なく明白であり、早期全面解決を目指し全力でたたかう」との声明を発表しました。

 三菱長船じん肺や日鉄じん肺(二次)、支援する会の代表らも駆けつけ激励しました。