昨年十一月、米国の報復戦争支援に参加した自衛隊艦船と交代するとし
て、護衛艦「さわかぜ」が十三日午前九時過ぎ、長崎県佐世保を出港しました。約二百五十人をのせた同艦は、平和団体や労働者、市民らの「憲法九条守れ」「海外派兵やめよ」の抗議が続くなか、海上保安庁などの警護をうけ出港、インド洋に向かいました。

 前畑岸壁で開かれた、「自衛隊艦船出港抗議集会」には三十人が参加。情勢報告をおこなった佐世保原水協の山下千秋理事長は、「道理のない米国の戦争継続に自衛隊が加担することは、国民からも国際世論の支持も得られない。佐世保から海外派兵やめよの声を強めよう」と訴えました。

 日本共産党の中尾武憲地区委員長、県平和委員会の川尻和夫事務局長が連帯のあいさつ。

 ながさき平和委員会の冨塚明事務局長は、「インド洋に出た九艦船のうち、『さわかぜ』を含む三隻の護衛艦が三菱で建造された。戦争のためにつくられたと実感している」と話しました。

 集会を主催した佐世保市の原水協、同平和委員会、日本共産党北部地区委員会の代表はこれに先立つ十二日、海上自衛隊佐世保地方総監部(勝山拓総監)に、第二次インド洋派兵計画撤回と第一次米軍支援部隊の即時撤退を申し入れました。
護衛艦の出航に抗議
「海外派兵やめよ」と唱和し抗議集会
 写真以外の記事は「しんぶん赤旗」2002/2/14付けより