医療と福祉で講演会
「医療改悪は死活問題」と不安の声
 長崎県保険医協会や県民医連など二十四団体と個人で構成する、医療と福祉を考える長崎懇談会(嘉村末男代表世話人)は一日、長崎市の市民会館で医療問題の講演会を開きました。

 県保険医協会の哲翁昭邦会長は、「この『痛み』にあなたは耐えられますか?|医療抜本『改革』で医療はどうなる|」をテーマに講演。

 小泉内閣がすすめる医療改悪の一つ一つについて解明し、「保険財政が苦しいのは国庫負担を減らしたため、かかりすぎや治療のやりすぎといって国民をしめつけるのは間違い」と指摘し、医療改悪は患者だけの問題ではない、医療・福祉改善の運動で力を合わせようと訴えました。

 また、市内で心療内科を開いている入江洋一医師は、「ストレスと心の健康」と題し心身障害の深刻な実態を報告、参加者はうなずきながら聞き入っていました。

 三菱重工に勤める労働者は、「ぜんそくで月一万円医療費に使っている。二割負担が三割になったら、通院回数を減らす以外にない。死活問題ですよ」と語っていました。

 同会では、医療や福祉問題での学習会に講師を派遣しています。
「しんぶん赤旗」12月4日付より