情報収集と称して自衛艦三隻が、戦闘行動の続くインド洋向けて出港した長崎県佐世保市で十日、同市の木場田公園で「テロ根絶、報復戦争反対、自衛隊の海外派兵許すな佐世保集会」が開かれ、「憲法無視の歴史的暴挙を許すな」と怒りの声をあげ繁華街をデモ行進しました。

 同市の原水爆禁止協議会、平和委員会、日本共産党県北部地区委員会が主催したもので百二十人が参加しました。
 東京から駆けつけた自衛隊派兵反対共同センターの川村俊夫氏(憲法会議事務局長)は、「残虐兵器使用で多くの子どもや女性が犠牲になっているのが現実、武力はテロ根絶に無力なのに自衛隊を派遣した。憲法九条守れの流れを大きく広げよう」と訴えました。

 九州各県の代表らは、「何かしなければ」と地域・職場で連日行っている集会やデモ、署名、宣伝などの活動を報告。「報復戦争参加法の強行や憲法九条を踏みにじる小泉政権への怒りは強い」などと、運動を強める決意を表明しました。

 佐賀から参加した松永敦彦さんは、「自衛艦が出て行く様子を見て、日本が再び戦争に参加しようとする姿が目に見えた。佐世保の緊迫した空気を伝え平和のためにがんばりたい」と語っていました。

 集会では、日本婦人団体連合会、日本民主青年同盟、日本高等学校教職員組合、日本共産党の石井郁子、瀬古由起子、春名眞章各両衆院議員、吉川春子、西山とき子両参院議員など多数のメッセージが紹介されました。
「憲法無視の歴史的暴挙許すな」と怒りの集会とデモ
      …佐世保集会に120人…