テロ報復戦争を準備している米国が未臨界核実
験を強行したことで、核実験に抗議する長崎市民の会(谷口稜曄代表)は三十日、長崎市平和公園(同市松山町)の平和祈念像前で抗議の座り込みを行いました。

 原爆が投下された十一時二分に黙とうをした後、谷口代表は「五十六年前の広島・長崎の惨状を繰り返させてはならない」とあいさつ、四十人が雨の中で一時間の座り込みを行いました。

 被爆者の山口仙二さんはテロ根絶への動きにふれ、「いま米国は冷静さを失い、日本の首相は何の国会審議もないまま、米国の報復戦争への参加を約束した。報復は必ず報復を呼ぶ、こんなことを許してはならない」と訴えました。

 長崎原爆被災者協議会の山田拓民事務局長は、「テロへの報復で、核兵器の使用も選択肢一つと表明した直後の、今回の核実験は核兵器による威嚇行動そのもの。国際法に反する行為だ」と厳しく批判しました。

 今回の座り込みは通算三百七十四回目、ブッシュ大統領への抗議文と、小泉首相への要請文を送ることを決めました。
アメリカの未臨界核実験に抗議し、「市民の会」が座り込み
記事は「しんぶん赤旗」01/10/01社会面より