ちょうちん二千八百個を積み上げた、高さ二十二・五bのピラミッドが夜空を突く、長崎県江迎町の「千灯籠(せんとうろう)まつり」。もともと、水かけ地蔵まつりとして五百年の歴史をもつ同町の夏まつり、町中に一万個のちょうちんが灯っています。
 会場いっぱいに響く江迎祇園太鼓や潜流龍王太鼓の勇壮な姿を、オレンジ色の柔らかい彩りが浮き立たせます。
 「あっ、あの人の名前があるよ」と、声が聞こえました。一つひとつのちょうちんに、大阪や福岡などに出ていった町の人たちの名前が刻まれ郷愁をさそいます。
 この「灯籠タワー」、まつりがある二十三、二十四の両日、午前零時までシンボルとして夏の行事を盛りあげます。
「千灯籠まつり」
ちょうちん2800個のピラミッド「灯籠タワー」が夜空彩る
「しんぶん赤旗」8月24日付九州版