諫早湾と有明海の再生を

長崎、佐賀、福岡、熊本の4県漁民・市民のネットワーク結成


 「力を合わせて宝の海を取り戻そう」と長崎、佐賀、福岡、熊本の四県漁業者らが8月19日、長崎県諫早市で「有明海漁民・市民ネットワーク」結成大会を開き150人が集まりました。

 発起人の森文義さん(長崎県小長井町漁協前組合長)は、4県漁民の結束の意義を強調し、「諫早干潟の原状回復による有明海再生」を目指そうと訴え、諫早干潟緊急救済本部の山下八千代代表は、「市民と漁民の連帯は大きな力」とあいさつしました。

 漁業者の代表は、「対岸の火事のような気分で傍観していたが、被害が有明海全体に広がり、事の重大さに身が引きしまる思い」(福岡)「漁業種の違いをこえ、力を合わせよう」(長崎)―などと決意をのべました。

 大会では、「宣言」とともに、事業再評価の第三者委員会が24日に答申を出す予定であることから「事業中止の答申を求める」緊急アピールを採択しました。

 世話人の一人、島原市の吉田訓啓さん(37)は、「18日の水揚げも、多い人で3キロだった。堤防閉め切り前と比べ平均6割減だ。漁民が力を合わせて生活を守りたい」と話していました。(しんぶん赤旗九州・沖縄面より)