原子力潜水艦の危険性学ぶ、佐世保市で学習講演会
「民主ながさき」7月1日号より紹介します。
 “動く原子炉”といわれる原子力潜水艦の佐世保寄港が相次ぐなか、原水爆禁止長崎県協議会(県原水協)、佐世保原水協、同市平和委員会は六月二十三日、佐世保市内で「こんなに危険な原子力潜水艦」と題して学習講演会を開きました。
 非核の政府を求める会の中島篤之助・常任世話人が講演し、県内から七十人が参加しました。
 佐世保原水協の山下千秋理事長は、「原潜の危険性を学び、新しい運動の出発点にしよう」とあいさつ。
 中島氏は、「原潜入港は核基地化と同じ、慣れてはいけない」と前置きし、「動く原子炉として、危険極まりないことが明らかなのに、安全性を確認するための情報のほとんどが公表されていないことが重大」と指摘。
 商業用原子炉と比較しても、軍事性能上の要求から、@小型で大出力の原子炉の危険A格納容器などの遮へい装置の節約、急速な出力変動の危険B多くの事故例が公表されず、危険管理の対策がとれないなどの問題点を詳細にのべました。
 参加者からは、「行政の防災マニュアルをどう見たらよいか」、「原潜と核兵器の関係は」などの質問が出されました。