無通告で米原潜が入港

佐世保原水協が抗議行動

 2001年4月 3日(火)「しんぶん赤旗」

 米海軍基地のおかれている長崎県佐世保港に二日、米海軍ロサンゼルス級攻撃型原子力潜水艦シカゴが無通告で入港しました。同原潜は午前十時二十二分に入港し、約一時間後の十一時二十七分出港しました。一日午前十時の段階で佐世保市基地対策課と環境保全課では、外務省から「米原潜サンタフェは二日午後四時に入港し赤崎岸壁に接岸するが、米原潜シカゴは湾外にとどまる」と確認していました。

 米原潜サンタフェは二日午後四時、通告通り入港。しかし、シカゴについては事前連絡をまったく行わないままの入港となりました。

 事態を重視した佐世保原水協(山下千秋理事長)は、同市内で抗議の宣伝行動を行いました。

 山下氏は「ハワイ沖米原潜事故の反省がまったくない。政府間ルールすらまったく無視するという暴挙です。今までも二十四時間前連絡が遅れるなどの軽視もあり、制約なしの佐世保港の自由使用をねらったものではないかと懸念していましたが、日本の主権をここまで踏みにじる米軍の横暴を許さない世論を大きくひろげよう」と訴えました。