仁比比例候補らが、被爆地域拡大問題で住民と懇談  
      6月11月号の「民主ながさき」から
 日本共産党の仁比そうへい参院比例候補(弁護士)は一、二の両日、長崎市入りし、街頭から支援を呼びかけ、被爆者と懇談し、各種団体を訪ね状況を聞きました。これには、小川きみ子選挙区候補(党国会議員団県事務所長)、西村貴恵子県議らが同行しました。
 二日、長崎市のなかで原爆の被爆地域に指定されていない南部地域の被爆者らと懇談し、被爆地域の拡大是正を求める住民の切実な声を聞きました。
 被爆当時に旧深堀村だった同市深堀町は、爆心地から海を隔てて障害物一つない約十`地点の地域です。
 山本誠一長崎市議は、先に実施された被爆末指定地域住民を対象にした国の調査結果を報告。「今度こそ世論を強め、地域拡大を実現しましょう」と訴えました。十八歳のとき被爆し落下直後に救援隊として爆心地近くに入って焼けただれた被爆者を運んだという大山孝雄さん(72)は、「いまだに被爆者手帳がもらえません」と訴えました。 加藤フミノさん(61)は、「こんなに苦しんでいる深堀の被爆者が、なぜ手帳をもらえんのでしょうか。早く何とかしてほしいから一生懸命署名を集めています」と涙ぐみました。
 聞き入っていた仁比候補は、「被爆当時に市内だったかどうかで被爆地域を区別し、被爆者を苦しめ続けるのは許せない。証言の重みこそ政府の壁を破る力です」と、ハンセン病裁判判決の経過にもふれ激励しました。