平和のための戦争展を開催
「民主ながさき」6月1日号より転載
平和を求め、戦争ノーの声を大きく広げようと、「二〇〇一・平和のための長崎の戦争展」が、長崎市内で開かれました(五月十九日〜二十日)。
 今年の戦争展には、戦時遺品や戦時教育の実態、中国侵略の写真パネル、原爆被害の実相、佐世保大空襲、米軍や自衛隊基地、戦争を拒否した人たちなどを展示、七十人の賛同者や平和を願う多くの人たちの努力と協力で準備されてきたものです。
 「戦時中の子どもたち」「旧日本軍は中国で何をしたか」など十一の常時展示コーナー、平和映画会、戦争体験を聞く会などの全体企画に多くの市民が訪れ、熱心に目を通し、話に聞き入っていました。
 「徹底検証−あぶない教科書」と題して、子どもと教科書全国ネット21の俵義文・事務局長が特別講演しました。
 俵氏は、「新しい歴史教科書をつくる会」による、中学校教科書が、なぜつくられるようになったかについて「侵略戦争の歴史を肯定・美化し、天皇中心の国という歴史観を子どもに教えることが、『つくる会』の原点」とのべました。そして「あぶない教科書を学校と子どもたちに渡さない運動が求められている」と語りました。