「しんぶん赤旗」九州面5月11日付けから紹介します。

 先月、無通報入港して市民の怒りを買った、米海軍の原子力潜水艦シカゴが十日、長崎県の佐世保港に入港しま
した。午前十時前、港入り口に真っ黒い姿をみせた同艦は、そのまま赤崎一号岸壁に接岸しました。
 対岸の干尽(ひづくし)岸壁では、佐世保原水協と同市平和委員会による緊急航譲集会が開かれ、団体代表や市民ら二十人は、「シカゴは出ていけ」「市民の安全守れ」と、シュプレヒコールを繰り返しました。
 集会で佐世保原水協の山下千軟理事長は、「米軍の強硬姿弊と政府の弱腰外交に加え、佐世保市長が入港拒否の姿勢をひるがえし、あいまいな日米約束に理解を示したことから、堰(せき)を切ったように入港が再開されている。政治決着では基地機能か強まるだけ、市民の安全は守れない」と強調しました。
 長崎県原水協の片山明吉事務局長は、「無通告問題と、小泉内閣の九条改憲の危険な動きは一体のもの、市民に知らせ怒りを広げよう」と訴えました。
一度は入港拒否をしたものの、「日米合意」を受けて、市長が「拒否終結宣言」を出しました。その後の米原潜入港は、四日のサンタフェにつづき二回目。更に十一日にはロサンゼルスが入港する見込みです。
米原潜シカゴが佐世保に入港
市民ら黒い艦体に怒りの唱和