県政の不正をただし、願い実現する議席を必ず
 2月12日、日本共産党演説会での堀江県議候補の訴えを紹介します。

 県議候補、堀江ひとみです。多くの人たちの思いに応えて、中田晋介県議の議席、なんとしても受け継ぐことができるよう、全力を尽くします。みなさんのご支援を、どうか、よろしくお願いいたします。

 長崎県政で、関心が高いのは何か。そうです。県庁裏金問題。
 日本共産党長崎県委員会のホームページには、1日1000件のアクセスのときもあるんです。長崎裏金から検索する人が多いわけですから、県庁裏金問題に対する関心と、怒りは大変なものです。
「あるところにはあっとね」「なしてこげんことがでくっとね」「金子さんはなんも責任はとらとやろうかい」

 県庁裏金の総額は4億円を超えたことが報告されました。裏金とはどういうことか。商品を注文して、請求書も領収書もあるのだけれど、商品が県庁に納められていない、現金だけが業者にある。県庁で自由に使っていい現金であり、領収書とは違うものも買ったりしている。しかし、未だに何に使ったかはすべてが明らかになっていません。公務と関係のない使い方をしたのは県庁248部署のなかのたった2つの部署だけ。私的流用を行ったのも一人だけというのは、おかしなことです。知事は、就任1年目に、裏金の存在を知り、廃止するよう指示したといいながら、実際はその後も裏金の額は増えています。

 弁護士でつくる県の処分等検討委員会は、すでに、金子知事に意見書を提出し、約2億円、知事三役、退職職員も含めて返還するするよう求めました。
 このままでの、幕引き、みなさん、許せますか。県庁裏金のうち約9000万円はいまも使途不明のままです。知事が「意見書」をたてに幕引きするとすれば、とんでもないことです。一番の関係者である知事としての自らの指導責任も含め、解明すべきことが残されています。日本共産党は、地方自治法100条に基づく県議会100条調査委員会による調査・解明を求めています。

 100条委員会というのは、証人でよばれた人は「私はウソはつきません」と宣誓して、議員の質問に答えます。最近では対馬市議会で、少し前には長崎市議会で設置され、それぞれ不正の追及、真相究明に大きな役割を果たしました。長崎市では、日本共産党がとりあげた福祉施設の補助金の不正使用について、議会での100条委員会の設置となり、最終的には責任者を刑事告発したんです。こうした、警察の次に法的権限のある、100条調査委員会を設置して、裏金問題の真相と全容を明らかにすることが、必要ではないでしょうか。

 裏金も税金です。皆さんのお金です。県民の税金、たとえば、子どもの医療費に使えばどうなるか。
 長崎市は、二ヶ月後今年4月より、子どもたちの医療費を窓口払いのいらない仕組みに変更します。みなさんのお宅の、お知り合いの、小学校にはいる前の子どもさん、今年、4月から医者にかかっても、病院での窓口払いがいりません。
 現在は、子どもが医者にかかったとき、全額窓口で支払い、面倒な手続きをして、あとから医療費が戻ってきます。ところが、4月からは、通院でも入院でも800円だけ払えばいい、という仕組みに変わります。市民のみなさんの強い要望、議会での日本共産党のねばり強い取り組みが、ついに長崎市を動かします。長崎市民にとっては、ほんとに、うれしいニュースです。

 ところが、長崎県が長崎市に対し、これまでどおりの補助金はださないというんです。どういうことでしょうか。
 こどもの医療費助成事業は、国の制度ではありません。日本共産党は、国の制度としてやりなさいと、求めています。国は、制度としないだけでなく、医療費窓口払いのいらないやり方を実施した自治体に対し、国民健康保険への国からの補助金をカットする、こんなひどいことをしているんです。そのために、ほとんどの自治体がなかなか実施できないでいます。そこで求められるのが、長崎県の役割です。多くの県が、国がカットした補助金分を県が、代わりに補助金としてだして、窓口払いのいらないしくみが実施されています。
 長崎県は、そこまではしない。国がカットした補助金分を代わりに出すことまではしないけど事業費の半分は、持ちましょうとなっている。今回、長崎市のやり方に対し、県は、県の持ち分半分も削るというわけですから、大変なことになります。長崎市にしてみれば、国からも補助金が削られ長崎県からもさらに補助金が削られるということになるわけで、4月からほんとに実施できるかどうか、大変な問題です。

 日本共産党は、多くの市民・長崎市や市議会と一緒に、「長崎県はこれまで通り補助金を出しなさい」と、強く求めています。
 国が、国民いじめの政治をおこなっているとき、地方自治体、とりわけ長崎県の役割は重大です。お金がないから長崎県は、子どもの医療費助成事業の予算をださないのか。そんなことはありません。

 皆さんご存じの諫早湾干拓、農地ができてもまーだ税金をつぎ込む。新幹線。県民の反対が半分以上あっても、1分間縮めるのに100億円かけようとする。
 子どもの医療費助成事業。窓口払いのいらないしくみに長崎市だけでなく、長与・時津・諫早も佐世保も県下で実施したら、県はあとどれだけ負担するのか。県の試算では4億円です。4億円の税金を、裏金に使うか。子どもたちのために使うか。このことが問われています。

 長崎県議会で諫早湾干拓より、新幹線よりも、くらしや福祉の充実をと、発言できるのは、日本共産党しかありません。私は、県議会にでで、「ムダをなくせ。暮らしや福祉を充実を」しっかり発言したいと思います。

 県議会は、知事の提案に何でも賛成の議会です。知事の提案に反対したことがない。定率減税の廃止に伴う県民増税にも賛成。県立高校廃止にも賛成。さすがにひとつありました。昨年の裏金問題のとき、決算を認めなかったこと。当然です。

 なんでも賛成の県議会。わかりやすい実態があります。議会の開会中、議員と知事・副知事・部長らが、料亭でお酒をくみかわしていたことです。一般質問がおわって、これから採決のときに、知事と議員が飲み食いすることは、宴会政治であり、なれ合いそのものです。
 自民党の会派と民主党・社民党でつくる改革21という会派。民主党の幹事長でもある県議は、1月18日朝日新聞の取材に応えてこういった。「角をつき合わせた後、和らげる場も必要。飲みながら率直に話すのは日本の文化でもある」。2月8日県議会代表者会議で日本共産党の中田県議が、議会中の宴会中止を提案した。社民党の代表はなんといったか。「一般質問のあと反省も含めて、あれはどうなるのかと胸襟を開いて話していいじゃないか。そのことは必要だ」

 みなさん、知事に何でも賛成の議員がどんなに増えても、皆さんの声は県議会に届きません。県民に負担を押しつける増税に、賛成の議員では、みなさんのくらしと営業を守ることは、できません。県議会になくてはならない日本共産党の議席、私、堀江ひとみが県議会にでてこそ、皆さんの声と実態を届けることができるんです。私、堀江ひとみを、ぜひとも県議会で働かせていたただきたい、心からお願いいたします。

 私は、五島の奈留島でイカつりの漁師の娘として、育ちました。どんなにイカがとれても、船の燃料代しかならなかった父の苦労を見て、育ちました。15歳の春、集団就職列車で愛知の紡績工場に働きに行き、昼間働いて、夜学ぶ生活を、高校大学の8年間続けました。卒業後、長崎に帰り、大浦診療所・上戸町病院で働きました。そこで、お金がないから病院にいけない、患者さんの声をたくさん聞いてきました。「病院代ば払えん。」そのために必要な治療が受けられない。お金の切れ目が命の切れ目になる、こんな政治は許せない。これが私の議員としての、原点です。

 市内大浦地区から滑石地区へ、家族4人引っ越しして、市議選に立候補しました。それから、4期16年市議会に皆さんの声を届けてきました。滑石に引っ越ししたとき、4歳だった息子は、今年成人式を迎えました。
 多くの方に支えられて、議員活動を続けることができています。今度は、さらに多くの方にささえられながら、県議会の貴重な一議席、確保のために全力を尽くします。
 「県議会を日本共産党がいない、そんな議会にしてはならない」この、思いで、がんばります。
 いっせい地方選挙、県議選で勝利の扉をこじ開け、市議選・町議選につなげること。参議院選挙で勝利をかちとること。そのために、先頭に立って奮闘する決意を申し上げ、私のあいさつといたします。