記事はこちらへ
ふちせ栄子参院候補
FM諫早でのインタビュー詳細

 2月24日、FM諫早で放送された、ふちせ栄子参院候補へのインタビューの詳細を紹介します。
 インタビューをしたのは、FM諫早の山下和義氏です


山下 今日は日本共産党長崎県事務所長のふちせ栄子さんを迎えています。自己紹介を。

渕瀬 こんにちは。日本共産党国会議員団長崎県事務所長を努めています。
ふちせ栄子です。諫早のみなさんはじめ長崎県内のみなさんの声を、赤嶺政賢衆議員や仁比聡平参議員を通じて国会・国政に届ける仕事をしています。
 旧大瀬戸町で党議員・女性議員として3期10年間努めたことがあります。

山下 議員になろうとしたきっかけは何だったのですか。

渕瀬 長女が1歳6ヶ月の頃に、つれあいの出身地である大瀬戸町に帰ってきました。当時、北九州市では出生届けをするとこども名義の口座にお祝い金1万円が振り込まれ、ピンクのカードがもらえました。そのピンクカードを医療機関の窓口に出せば4歳まで医療費がかからなかったんです。ところが、大瀬戸町では1歳までしか医療費の助成がなく、窓口でいったん支払わなければならないしくみです。当時は、学校給食も老人ホームもなかったんです。
 自然に恵まれ、人情にあふれた町ですが、行政的にはあるべきものがないという状態だったので、大瀬戸町に来て7年目に町議選に出ました。

山下 地方選から国政選へのきっかけは何でしょうか。

渕瀬 地方政治も国政もみなさんの声を聞き、それを実現するといことでは同じだと思います。私のつれあいは釣り客を瀬に渡す仕事をしています。船のエンジンの故障で仲間の漁師から引っぱられて港に帰ってきたことがあります。
 また、船から転落して行方不明になった漁師の捜索にあたったこともあります。漁師は、日々命と向き合って働いています。その漁師が、税金が注ぎ込まれた諫早湾干拓事業によって、宝の海を奪われただけでなく、命まで奪われていることに対して、どうしても政治を変えたいと思いました。

山下 前の仕事は何をされていたのですか。

渕瀬 長崎に来る前は、10人の弁護士がいた北九州第市法律事務所で事務員として働いていました。

山下 公職選挙法が改正されて、国政選挙だけではなく、首長選にもマニフェストが認められるようになりましたが、いわば公約ですがふちせさんのマニフェストは。

渕瀬 大きなひとつは憲法9条を守り、平和を次の世代へつないでいくこと。
 もうひとつは、憲法25条で保障されている文化的な最低生活ができなくなっているので、生活を支える政治を実現することです。

山下 日本共産党を一言で言えばどういう党ですか。

渕瀬 一言で言うなら、国民の苦難あるところに党あり、その苦難を解決する党です。

山下 4億円を超える県庁の裏金問題があります。知事も2000万円を弁償するとして終結しそうですが、どう思われますか。

渕瀬 裏金と言いますが、元はと言えば県民のみなさんが一生懸命働いて納められた税金で尊いお金です。それが、裏金にされたのですからとんでもありません。
 改善の第一歩は、全容を県民に明らかにすることです。

山下 職員がデジカメを買ったことから発覚をしたそうですが、さかのぼれば40年前からとの話もあります。

渕瀬
  私が10歳の頃のからということになりますね。少なくとも知事が知った時点で、表に出して対応すればここまで大きくならなかったと思います。裏金を裏のままで扱うようにしたから、解決できなかったと思います。日本共産党の中田晋介県議が、法的効力のある100条委員会の設置を提案しても、他の会派は賛同せず県政のチェック役の県議会がその役割を果たし切れていません。
  私的流用で逮捕されましたが、1人だけなのか疑惑は残されたままで幕引きは許されません。

山下 柳沢大臣の女性はこどもを産む機械発言が問題になりましたね。

渕瀬
 ええ、女性の人権を否定するだけではなく、産めよ増やせと上からおしつけるのは、子どもを安心して産み育てたいと願っている女性の要望をわかっていない。
 少子化対策の担当大臣として資格がないのではないでしょうか。

山下 少子化対策はどうすれば良いと思いますか。

渕瀬 長崎のアンケートでも3人のこどもを望んでいても実際は2人しか産めないという結果があります。子育て世代は20代から30代、経済的にも苦しい世代ですから。経済的支援が必要です。
 そのひとつが、医療費の助成です。4月から長崎市が窓口で800円支払えば後は、心配せずに医療機関にかかれるようになります。
 ところが、おかしなことに自治体がそうすると国はペナルティとして国保への補助を少なくするし、県も負担を減らそうとしています。国として医療費助成をして、どこに住んでいても安心してこどもを生み育てられるようにすることではないでしょうか。
 それと、女性が仕事と子育てを両立するためには、育児休暇をとれその後に元の職場に復帰できるようにすることだと思います。

山下 実は、少子化対策についてアンケートで相談をしたある方も、ふちせさんと同じようなことを言われていました。そして、アンケートの書き方が男性主体になっているとおしかりを受けました。

山下 格差社会の問題がありますが。

渕瀬 まじめに働いても働いても生活保護の水準以下の暮らししかできないというワーキングプアが大きな問題になっています。働いている3人に1人、女性や若者は2人に1人が派遣・請負・パートなど正社員として働けないことが大きな原因です。
 しかも、自然になったわけでなく政治によって引き起こされています。

山下 県内の人口が大きく減り、若者が県内に就職できない問題もありますが。

渕瀬 ええ、高校を卒業して県内に就職を希望しても残れないと聞きます。
 雇用の場が増えることも求められますが、長崎の最低賃金は611円、魅力ある職場が増えることも大事ではないではしょうか。
 実は、長崎県労連がよびかけている最低賃金で生活できるかどうかという体験をやっています。最低賃金1000円の要望を実現することも重要ではないでしょうか。

山下 今日、ここには何で来ましたか。県営バスを利用することはありますか。路線の廃止や減便が問題になっていますが。民間でできないものでしょうか。

渕瀬 自家用車で来ました。バスを利用する回数は減りましたが、長崎市内を移動する際には、スマートカードで利用しています。
 県営バスは、車を持たない人、車を運転できない人。高齢者や学生にとってはなくてはならないものです。
 観光バスの黒字分などを含めやっていけるし、国からの補助もあります。新幹線には長崎県の負担だけでなく、佐賀県の負担分まで出すと知事は言っていますが、わずかな予算で県営バスの存続はできます。