中部民商の定期総会でのあいさつ

 ふちせ栄子参院候補は、6月11日の中部民商定期総会であいさつしました。そのあいさつを紹介します。
 本日は、第33回中部民商定期総会に案内いただき、ありがとうございます。ただいまご紹介いただきましたふちせ栄子でございます。昨年の総選挙でお世話になりました後、日本共産党国会議員団長崎県事務所長として、比例から国会に送っていただいた赤嶺政賢衆議員・仁比聡平参議員と長崎のみなさんとをつなぐ仕事をしております。
 来年の夏に行われます参議院選挙に、選挙区からの立候補を予定しております。春名なおあき比例候補者とともに、大変お世話になります。どうぞ、よろしくお願いいたします。

 3・13重税反対全国統一行動では、長崎県内9ヶ所に約2,200人の業者の方々が結集され、「庶民大増税反対」と訴えて税務署までデモ行進しての集団申告、本当にご苦労様でした。
 私も民商の会員としてみなさんと一緒に集団申告をしましたが、税金の集め方・使い方が本当におかしくなっていると思います。

 みなさん、インサイダー容疑で逮捕された村上ファンドの村上さんは、「自分が嫌われているのはむちゃくちゃもうけたからだ。」「額に汗をかかないことが悪いことですか。」と叫びました。
 私は、株取引でパソコンをクリックしてもうけた人の払う税率が10%。額に汗して働いた人の払う税率が最低でも15%。この税金の集め方がおかしいと思います。

 みなさん、一番おかしいのが消費税です。16年間で148兆円集められましたが、高齢者のためにも福祉のためにも使われませんでした。大企業が払う法人税を145兆円減らした穴埋めに消費税が消えてしまいました。
 しかも、この消費税の重みに苦しんでおられるのが、ここにご参加の業者のみなさん方ではないでしょうか。

 5%への税率アップが不況に拍車をかけ、7割もの業者の方の売り上げが減っています。その上、消費税を販売価格に転嫁できずに自腹を切られ、さらには赤字でも納めなければなりません。免税点も引下げられ、まさに、商売をつぶしてしまう税金だと思います。

 小泉内閣の構造改革による痛みが次々と国民を苦しめています。サラリーマンはリストラ・公務員は定員削減や賃金カット・高齢者は減らされた年金から介護保険料が天引きされる・若者も正社員になれず派遣やバイト。親元から自立できる賃金が受け取れない。
 これでは、消費が冷え込んでしまうのは当然ではないでしょうか。                    
 
みなさん、きびしい時だからこそ、班があり支部あり、身近な仲間同志が助け合い、地域の業者の要求実現のためにがんばっておられる民商が、本当に心強い存在になっています。
 私は、5月13日に大村市のシーハットで開かれた長商連の総会にも参加させていただきました。この日は、分散会にも出ましたが、中部民主商工会からの本音で語られた活動報告は、貴重なものでした。また、女性会員の方の申告がきっかけで民商に入会したが、集まりに参加し学ぶことが自分を成長させていますとの発言に、私も大変励まされました。

 「団結こそ、なにものにも勝る宝だ」と会員の利益と幸福のためにがんばっておられるだけではく、全ての業者のため国民の幸福のために運動をおこなっておられることは、本当にすばらしいことです。心から敬意を表します。

 いま、憲法を改悪して、海外で戦争のできる国にしようとする危険なの動きと、それを支える人づくりのために、愛国心を教育の目標に入れようと、教育基本法の改悪まですすめられようとしています。
 ここに、6月7日付の長崎新聞に掲載された「教育基本法の改悪に反対する意見広告を持ってきました。中部民主商工会のお名前もここにあります。教育基本法を生かせば学校はよみがえります。と書かれてあります。実は、ここからも税金の使い方が見えます。

 みなさんにも、小学校・中学校に通われている子供さんやお孫さんがおられると思います。教育基本法は、学校を作り、教室を整備し、先生をきちんと配置することが行政の責任だとうたっています。
 ところが、日本の子供達は、エアコンのない教室に40人もつめられて勉強しています。  
 その一方で、在日米軍の家族の子供達が通う教室には、小学校から高校までほぼ100%エアコンがついています。そして、1クラス20人から25人の生徒数で、ゆったり勉強しています。すべて日本からの思いやり予算です。みなさんが納められた税金でまかなわれています。
 日本全国の小学校・中学校の教室にエアコンをつけるたには、約3700億円のお金が必要です。大きく見えるお金ですが、いま日本の政府が沖縄にある米軍の基地をアメリカの領土に移すために使おうとしているお金が7100億円ですから、その半分あればできます。

 みなさん、私たちが一生懸命働いて納めた税金は、日本の子供達のためにこそ使われるべきではないでしょうか。
 税金の集め方・使い方を決めるのが政治です。政治を変えるために、みなさんとともにがんばりたいと思います。
 民商のみなさんが、「平和でこそ商売繁盛」と、「憲法は業者の宝、国民の宝」だと、憲法守れの運動をすすめられていることが、本当に大事なことになっています。

 今後も、3つの理念のもとに民商がますますご発展されることを祈念しますとともに、私ども日本共産党も、業者のみなさんの営業と暮らしを守るため、憲法と教育基本法の改悪を許さないため、ともに力をつくすことを表明しまして、あいさつとさせていただきます。