党旗開きにお集まりのみなさん、新年明けましておめでとうございます。みなさんはどういうお気持ちで新年を迎えられたでしょうか。私は今年の新年ほど緊張感をもって迎えた年はありませんでした。半年後の参議院選挙では、総選挙の雪辱を果たし、何としても勝利したい、その決意でいっぱいであります。この半年間、みなさんと苦楽をともにし、全力でがんばり抜く決意です。どうぞよろしくお願いいたします。
  新年早々大変重大なニュースが飛び込んできました。それは、元日に小泉首相が靖国神社に参拝するというニュースであります。みなさん、まさにここに小泉内閣の本性があるのではないでしょうか。
 小泉首相はマスコミから問われ、何と言ったかー「初詣という言葉があるように、日本の伝統じゃないですかね。多くの方々が各地の神社にお参りしています。いいことだと思います」と平然と述べています。そして、続けて「どこの国でも、その国の歴史や伝統、習慣を尊重することに関して、とやかくは言わないと思います。そのへんは理解して頂けると思っています」などと述べています。
  みなさん、小泉首相の靖国参拝が単なる初詣とは誰も思っていないんじゃないでしょうか。靖国神社とは戦前の侵略戦争のまさに精神的支柱でした。そこにわざわざ出かけて小泉首相が祈願し、決意したのは、自衛隊のイラク派兵を何としても強行すること、そして憲法改正への強い決意だったのではないでしょうか。  小泉首相の靖国参拝への中国の王(ワン)外務次官の抗議の談話を読みました。ちょっと読み上げてみます。「(靖国神社には)中国とアジアの人民の鮮血で両手を血まみれにしたA級戦犯が祀られている。日本の指導者の参拝は決して日本の国内問題や歴史、伝統、習慣に属する問題ではない。侵略の歴史に日本政府が正しい態度で臨めるか否かの問題だ」と断罪しています。まさにみなさん、小泉首相の行為は日本の侵略戦争を全く反省していない、許されない暴挙といえるのではないでしょうか。
  小泉首相は自衛隊イラク派兵を決めた「基本計画」を説明する記者会見でさかんに「国益」を繰り返していました。しかし、みなさん、「国益」をいうなら日本の侵略戦争対してこそ心から反省し、アジアとの友好関係を築くために努力することこそ真の「国益」ではないでしょうか。私は小泉首相が日本の平和と安全、そしてそのための外交を担う資格がないーこのことをはっきり申し上げたいと思います。
  こうした新年の幕開けでしたが、私は今年は日本の平和にとっても、国民のくらしにとっても大変重要な年になると実感しています。昨年末航空自衛隊の先遣隊がイラクに派兵されました。1月には航空自衛隊の本隊、2月には陸上自衛隊の本隊の派兵を強行しようとしています。また、いよいよ憲法改悪に向けて自民党内の議論も始まりました。次の通常国会に憲法改正のための国民投票法案を出そうとしているなど憲法改革の本格的な策動がおこなわれようとしています。
  また、国民の暮らしにとっても、年末には自民・公明の年金・税制の改悪の合意、そしてそれに基づき来年度予算案が出されましたが、驚くべき国民犠牲の大増税、負担増が計画、準備されています。そして2007年からの消費税増税も本格的にすすめられます。
  こうした悪政と正面から対決する真の野党・日本共産党が大きく躍進できるかどうかこれが参議院選挙大きな対決点・争点ではないでしょうか。先の総選挙では財界主導の2大政党づくりが本格的にすすめられました。この動きはいっそう強められるでしょう。
 しかし、2大政党ではゆきづまった自民党政治は変えることはできません。総選挙ではこのことを訴えましたが、時間が足りませんでした。しかし、参議院選挙まではあと半年あります。総選挙で私自身候補者として必死に訴えた、憲法改悪と消費税増税をすすめる2大政党に国民の未来を託すことはできないという日本共産党訴えは確実に有権者の心に響いたと実感しています。
  みなさん、自民党が悪政の限りを尽くそうとしている今こそ、また、民主党が自民党と悪政を競い合おうとしている今こそ、日本共産党の出番です。13日からは歴史的な第23回党大会も開催されます。この党大会を文字通り大きな跳躍台にして、参議院選挙までの一日一日、一人でも多くの有権者のみなさんに、アメリカいいなり、財界いいなりから国民が主人公の政治をめざす日本改革の展望を語り、日本共産党の大きな躍進を必ず勝ちとろうではありませんか。そして21世紀のほんとうに希望ある日本と世界をつくろうではありませんか。
  私は比例代表候補の仁比そうへんさんとともに、その先頭に立って死力をつくしてがんばる抜く決意を申し上げて、ごあいさつといたします。ともにがんばりましょう。
今こそ、日本共産党の出番
 原口敏彦候補の2004年党旗開きでのあいさつ
2004年1月5日に開催した日本共産党長崎県委員会の党旗開きでのあいさつは以下の通りです。