2003年11月25日
日本共産党の市田忠義書記局長は11月25日、国会内で記者会見し、先の総選挙結果を踏まえて、来年7月の参院比例代表選挙の方針を発展させることにしたと発表しました。この方針は、22日開かれた全国都道府県委員長会議で志位和夫委員長が報告しました。
日本共産党は非拘束名簿式でたたかわれる参院比例代表について、8人の候補を発表、全国を8つの地域に分けて、政党選択を土台にしつつ、個人名での投票を依頼することを基本としてきました。市田氏は、総選挙での様相をふまえ、「二大政党制づくりがけん伝されるなかで、日本共産党の役割と値打ちを語り、政党選択を前面に押しだしてこそ前進・躍進できる」と指摘。個人名投票では個人中心の狭い枠に陥りかねないとし、「比例代表は政党名または候補者名の投票をお願いする」という方針でとりくむことにした、とのべました。
また、衆院比例代表での得票458万票(得票率7・8%)は参院比例代表の3議席(4議席目は48の定数で50位)に相当すると指摘。この到達点に立って、地域割りして絶対確保する候補者を5人とし、これまで候補者活動をしてきた岩佐恵美、池田幹幸、小泉親司各参院議員、松竹伸幸氏(党政策委員会安保外交部長)の候補者の任を解くことを明らかにしました。
そのうえで、「5議席確保自体が大幅な得票増を必要とする課題であり、全党が一致結束して5議席を実現したい」と強調しました。
5人の比例代表候補と地域割りは次のとおり。(50音順)
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【北海道、東北、※北関東】 | 【東京、※南関東】 | |
大門 みきし だいもんみきし 47現 参院議員1期、参院国対副委員長 ※茨城、栃木、群馬、埼玉 |
小池 晃 こいけあきら 43現 参院議員1期・参院国対委員長代理、医師 ※千葉、神奈川、山梨 |
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【※東海、北陸、信越】 | 【近畿】 | |
笠井 あきら かさい 亮 51元 党中央委員・国際局次長、前参院議員(1期) ※新潟、富山、石川、福井、長野、岐阜、静岡、愛知、三重 |
市田 忠義 いちだただよし 60現 党書記局長、参院議員1期 |
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【中国、四国、九州、沖縄】 | ||
仁比 そうへい にひ 聰平 40新 弁護士・党福岡県委員 |
非拘束名簿式とは 有権者は「政党名か候補者名」で投票します。各党の議席数は、政党名投票と候補者名投票を合算して、決められます。そのうえで、当選者は、各党ごとに個人名の投票の多い候補者の順に決まります。