あの苦しみ二度と… 
県原水協代表団 NPTに向け決意

 NPT(核拡散防止条約)再検討会議に参加する原水協長崎県代表団は3日、長崎市内で記者会見し、代表らがNPTにのぞむ決意を述べました。

 県代表団は28人。県原水協の片山明吉事務局長は代表団の役割として、▽国連に「核兵器のない世界を」署名を提出▽被爆の実相を知らせ、核兵器廃絶の世論を広げる―などを上げました。

 代表らはそれぞれ、署名のとりくみや核兵器廃絶への思いを語りました。

 県代表団で唯一の被爆者である佐久間洋子さん(69)は、「世界中の子どもたちにあのような苦しみを味わわせたくない。その思いを伝えたい」。

 被爆2世の藤原由紀子さん(59)は、1歳半の長女を病気で亡くした経験を語り、「子どもの父親は胎内被爆者。原爆と関係を疑っている」と明かしました。藤原さんは、米国で自らの体験を語ります。

 代表団は、5月2日ニューヨークでデモ行進に参加し、現地で署名活動を行います。