小沢和秋衆議院議員の講演   
    2001年長崎県党旗開きでの講演要旨   2001/1/13
 私は九州沖縄の地元議員として、全県の要求を取り上げるために努力しています。最初の国会で取り上げたのが、長崎市の被爆地是正問題で、先日国会報告にお訪ねしたとき、伊藤長崎市長からも大いに感謝されました。
 株価は依然として下がり、大企業の利益が上がっているのに消費が増えません。これは、企業の利益がリストラや賃下げなど労働者の犠牲でそうなっているからです。今のままでは不況はますます深刻になるでしょう。
 森首相は相変わらず「痛みをともなう改革」といって、国民のくらしを削ろうとしています。一方では、新年度の予算でも諌早湾干拓や熊本の川辺川ダムなどの予算は満額です。空中給油機を新たに購入するなど、米軍と一緒に戦争するための軍事費も「中期計画」で毎年五兆円以上つぎ込もうとしています。アジアの平和の流れが大きくなってときに本当にこういうことが許されるでしょうか。
 今年の一月、高齢者の医療費が引き上げられ、ひどい人は九倍の自己負担です。四月からは年金支給開始年齢が引き上げられ、雇用保険も支給期間が短縮されます。十月には、介護保険料が二倍になります。国民の暮らしは本当に大変です。
 どうしても銀行やゼネコン、軍備などに無駄なお金をつぎ込む政治から、借金を少なくしながら社会保障の充実をすすめる政治に切りかえなければなりません。これが日本共産党の日本改革です。当たり前の提案ではないでしょうか。
 今国民の怒りは頂点に達しています。今の政治を変えたいという国民は今年の世論調査でも九割います。こうした国民の気持ちを結集することができれば、日本の政治を変えることができます。
 日本共産党は第二十二回党大会で衆議院選挙の総括をして、もっともっと党員を増やし、「しんぶん赤旗」読者を大きく拡げる運動に力を入れることにしました。ここ長崎県ではその点で非常に頑張っておられて、頼もしく思っています。こういう面でも足を出して、党勢の上げ潮の中で参議院選挙ができるように、私も頑張りたいと思います。
 みなさんのご支援を心からお願いいたします。