日本共産党長崎県委員会(深町孝郎委員長)は二四日、米海軍佐世保基地の米兵逃亡事件の問題で、福岡防衛施設局を訪れ、中谷元防衛庁長官にたいし申し入れを行いました。これは、今年の四月に長崎県佐世保市で暴行傷害事件を引き起こした米海軍佐世保基地配備の強襲揚陸艦エセックスの二等水兵が、事件後基地から逃走、行方不明となり、米国内のサンディエゴの海軍基地に出頭していたことが明らかになったことを受けておこなったもの。

原田睦男党県副委員長、山下千秋前佐世保市議が参加。赤嶺政賢衆院議員秘書が同席しました。

 申し入れでは、「日米地位協定を楯に、本国に逃げ帰り、罪状を不問にしてしまうという事態になりかねない」「米軍自体が逃亡を手助けした疑いがある」と指摘、住民の生活と安全を守るためにも、事件の全容をあきらかにすること、身柄を佐世保基地に連れ戻し日本側の捜査に全面協力させることなどを米国に求めるよう要請しました。

 福岡防衛施設局の牛島信雄業務部課長は、施設局として米軍に綱紀粛正や被害者に対する補償などを申し入れたとしながらも、身柄を拘束された米兵のその後の状況について「確認していない」とのべるなど、日本の主権に関わる問題であるにも関わらず、把握すらしていないことがあきらかになりました。

また、党県委員会は同様の申し入れ書を小泉純一郎首相、田中真紀子外相あてに郵送しました。

米海軍佐世保基地の米兵逃亡事件で、党長崎県委員会が福岡防衛施設局に申し入れ