2010年3月議会 文教厚生委員会
ながさき音楽祭について
【堀江議員】
 お尋ねします。
 
 ながさき音楽祭について。
 ながさき音楽祭は、私が申し上げるまでもなく、音楽文化の花開く長崎県づくりを目指しまして、国内のトップクラスの演奏家と県内のクラシック音楽の演奏家が出演をしまして、県内のさまざまな団体等の参加によってこれまで運営されてきました。公立ホール、あるいは教会とか、酒蔵とか、長崎らしい場所でのコンサート、小さな学校コンサートが行われて、昨年、私もご案内をいただき参加させていただきました。

 その中で、骨格予算というのもあるんですが、ながさき音楽祭は昨年は3,087万4,000円計上されておりましたが、今回、芸術文化振興費の中では、このながさき音楽祭の計上がないんですけれども、どのようにお考えなのか、説明をお願いします。

【中村地域文化推進室長】
 ながさき音楽祭は、2007年に始まりまして、最初とりあえず3年間やりましょうと。その中で音楽を中心とした芸術文化がどのような力を持つのか、地域活性化にどのような成果が出せるのか、どのように人を育てていけるのか、そのためには、県内の人材をどう活かすのか、中央の人脈をどう活かすのか、さまざまな実験的な位置づけ、意味も含めてさまざまな取り組みを進めてまいりました。

 その成果もございまして、観客数も毎年増えて、2009年は1万6,000人を超えるところまでまいりました。

 成果といたしましても、おっしゃるとおり若い音楽家の出演回数が増えた、そういう人材育成的なものだけではなくて、この音楽祭の取り組みに刺激を受けて、それをきっかけとして、例えば酒蔵とか、そういうところが音楽祭が終わった後に自分たちで、それまでこの音楽祭でできたネットワークを利用して自主的に企画しようと、そういう非常にありがたい動きも出てきているところでございます。

 そのような成果、自己評価を踏まえまして、2010年からも次のステージといたしまして、また新しい展開の可能性を考えていたところでございます。

 担当課といたしましては、何とか次の補正の時にでも、さらにバージョンアップといいますか、地域活性化により資するような取り組みの枠組みを検討させていただいて、予算の計上をさせていただければと考えております。

【堀江議員】
 そうしますと、ながさき音楽祭というのはなくなったというわけではなく、6月の補正に向けて、名称はどうなるかわからないけれども、これまで行ってきた、大事にしてきた部分というのは、そのまま活かして事業として行うという理解でいいですか。

 少なくとも私はこれまで、特に職員の皆さんも、平日以外で地域に音楽を根差すということでご苦労されてきていると私は思うし、非常に県民が身近に実際に生演奏、生音楽を楽しめるという意味では貴重な事業だと思うので残してほしいと思う立場で、今回、当初予算に載っていないと。これは骨格予算だから載っていないのか、それとも3年間というのが前からあったので、これでけじめなのかという疑問がありましたので今の質問をしているんです。少なくとも私自身は、名称はどうであれ、今までの部分は残してほしいというふうに思っているんです。

【中村地域文化推進室長】
 確かに、今おっしゃるとおり、さまざまな高い評価を県民の皆様にいただいておりますし、こちらとしてもそれを十分自覚しておりますので、できれば肉付けの予算で要求をさせていただきたいと担当課では考えております。

【堀江議員】
 それでは、6月補正の中でどういう形で出されるかということに注目したいと思います。