赤松氏が被爆地長崎の取り組み強化呼びかけ

 「被爆六十周年にあたる二〇〇五年を核兵器廃絶への転機に」と、取り組まれている新国際署名を推進するため、原水爆禁止世界大会・長崎実行委員会は十七日、長崎市の県勤労福祉会館で学習会を開き、約四十人が参加しました。
 これは、原水爆禁止二〇〇三年世界大会・長崎が呼びかけた署名「いま、核兵器廃絶を|ヒロシマ・ナガサキをくりかえさないために」を飛躍させようとするもの。日本原水協の赤松宏一代表理事が講演しました。
 赤松氏は、過去の二つの歴史的署名運動(ビキニ被災直後の「原水爆禁止署名」と、核廃絶を緊急課題として世界の流れに発展させた「アピール署名」)の教訓にふれ、「原水爆禁止運動は自然発生的なものでなく、署名運動の大きなうねりの中で生まれ発展した。中心に被爆者の勇気ある行動があった」と強調。
 「広島・長崎の市民と被爆者の共同した草の根の力こそ、運動を広げるエネルギーとなりアメリカの横暴を抑える」とのべ、被爆地での署名推進を呼びかけました。
 参加者からは、「署名の持つ力を改めて学んだ」「毎週のイラク派兵反対署名と合わせ、この署名の取り組みたい」「具体化を急ぎたい」などの積極的意見が出されました。
「いま、核兵器廃絶を」署名の推進へ学習会
「しんぶん赤旗」04/03/20