七十人の行進団がのぼり旗や団体旗をもち、核兵器廃絶訴え元気に行進

 被爆地長崎に向け歩き続けてきた二〇〇三年国民平和大行進は五日、長崎県諌早市を出発、多良見町を通って長崎市東部の日見公園に到着しました。
 大村湾沿いに東彼杵町や大村市を歩き続けてきた平和行進はこの日朝、諫早市の高城公園を出発。自治労連や全労働などの労働組合、新日本婦人の会、全日本民医連など引き継がれてきた団体旗もにぎやかです。
 「核兵器廃絶」の横断幕を持つ通し行進の嶋田祐曠@Dさん、熊本から歩いた藤田和昭@Jさん、県内行進の宮嶋茂吉@Lさんをはじめ被爆者や市民ら約七十人が元気に手を振って歩く姿を見て、沿道から拍手やいっしょに歩く高校生もいました。
 多良見町役場前では、同町の西平隆町長と石場照喜議長が出迎え、「核兵器はいかなる理由でも許されません。恒久平和の二十一世紀を」とあいさつ、行進者の労をねぎらい募金を寄せました。
 「気候はまだ涼しいが平和への気持ちは熱い」と、広島から歩き続けてきた嶋田さんは、「この二年間でイラク攻撃や有事法制、自衛隊派遣など憲法無視の具体的動きが次々に出てきた。そうした中で被爆者が命を賭けて原爆症認定の集団提訴に踏み切ったのはすごいこと。裁判勝利に力をつくしたい」と、長崎入りの感想を語りました。
 行進は六日午後六時に目的地の爆心地公園(長崎市松山町)に到着、終結集会が開かれます。
被爆地長崎に入った国民平和大行進
「しんぶん赤旗」2003/8/6